携帯型微分計測パッケージ

搭載デバイス >>> HPK C9404 / C9405 / C9406


浜松ホトニクス製の小型分光ユニット:C94シリーズを搭載した携帯型計測パッケージの製作事例
(2010・我楽(GALA)殿よりの受注製作)

本パッケージは取得したスペクトルをリアルタイムで演算処理し2次微分スペクトルを表示します
また、微分関数の運用が可能で、これにより目的とする数値をその場で算出し表示できます
本パッケージはC94シリーズの全ユニットに対応しており、ユニットの換装も可能です



 >>> システムの概要  

本パッケージは浜松ホトニクス製の小型分光ユニット:C94シリーズをコアエンジンとして
計測に必要な機能モジュール>>>プローブ、制御CPU、演算ソフト、光源、電源、等により構成されています
これらの全てのモジュールが1BOXに搭載されており、調査現場での独立運用が可能です

   C9404 >>> 200nm〜400nmのUV域を計測する分光ユニット
   C9405 >>> 520nm〜1120nmのVIS/NIR域を計測する分光ユニット
   C9406 >>> 900nm〜1700nmのNIR域を計測する分光ユニット

       

       >>>サンプル写真はC9404(左)とC9405(右)

本システムは計測と同時に微分スペクトルを画面表示することが可能で、
微分スペクトルのパターン変化をリアルタイムで確認することができます
これにより波形パターンの変位チェックや、計測状況の確認(≒可否判断)などが容易になります

小型のWINDOWS_PCを搭載していますので、計測データのファイル管理は通常のPCと同様に行えます
また、搭載したPCの無線LAN機能を利用することで、計測データをそのままネットワークへ出力することも可能です

   

   >>>インタラクタンス計測用のスティック型プローブより光源照射をしている様子

本例ではスティック型のプローブを装備していますが、用途により各種のプローブに変更が可能です


 >>> 計測ソフトについて  

自社オリジナルの計測ソフトウェアは、生データ(ADカウント値)の取得と同時に吸光度スペクトル、同2次微分スペクトルを算出します
(スペクトルに対する微分条件は任意に設定可能です)
モニタ画面上のグラフの表示は、生データと吸光度の微分スペクトルが選択できます

  ※ サンプル画面はC9405(520〜1120nm)を運用したケースです

     >>> 生データ表示モード

     >>> 2次微分表示モード

     >>> 定量関数(検量式)運用モード(”画面中の"463"が演算値)

定量関数(検量式)は1〜6項式(1〜6波長)までの線形回帰式を運用できます
選択波長と演算係数はファイルデータとしてPCの記憶装置(SSDまたはHD)に格納可能で、用途に応じて読み出して運用することができます
コレクション・モード(ファイル保存)であれば、スペクトルとは別に演算値(推定値)もテキストデータとしてファイル保存されます

 >>>微分スペクトルの波形パターンを参照しながら、計測対象の微細な変位状況をモニターする!

 >>>微分関数を運用して、計測対象に対する客観的評価をその場で実施する!

そんなオペレーションをリサーチ現場にいながらにして進めることも可能です